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『戦国BASARA』シリーズの史実・仮説・逸話ネタを解説するブログ

戦国BASARAシリーズの元ネタになった史実・逸話のまとめ

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嘘か真か!? 『慶次が利家を水風呂に入れた』という逸話について

『2』の前田慶次ストーリーにおいて、慶次は利家を騙して水風呂に入れさせ、そのまま家出します。


風呂に足を入れた瞬間、全身が凍り付く利家。 それが原因で利家に追いかけ回される慶次というギャグ成分100%のムービーですが。


これは随筆「翁草」に出てくる逸話を元にしたものです。
ある日、慶次は利家を招待し、寒い日のご馳走と「風呂」を勧めました。これはありがたいと利家は風呂に浸かったとたんに飛び上がりました。風呂は風呂でも水風呂です。怒り心頭の利家は、慶次を捕まえようとしたもののあっという間に逃げられてしまいます。慶次がまたがった馬があの8「松風」であるとのことです。
(引用:http://www7b.biglobe.ne.jp/~maedakeiji/keijiyonezawa.html
「翁草」に初めて出てくる逸話なので、信憑性はかなり薄いです。 実話ではなく創作の可能性が高いでしょう
とはいえ、傾奇者として有名な前田慶次。
「事実は小説より奇なり」という言葉の通り、もしかしたらBASARAの前田慶次よりも個性的な人物だったのかもしれません!?


2015/10/17 慶次が上杉軍に入る理由がわからんのだが→史実です

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大谷吉継が小早川秀秋に言った呪いの言葉の元ネタ(俗説)

『3』の関ヶ原の戦いにて。
小早川秀秋の裏切りイベントが発生した時、義継は怒りの絶叫の後に呪いの言葉を呟きます。

悔ゆ……無道の人と事を興したることを……。 三年を出でずして……吾此恨を報ぜん……ッ!

↓すごくアバウトな意訳
「お前の非道な行いと非道な人間に加担した事を後悔しろ。 三年経たない内に、私の恨みを晴らしてやる」

※”非道な行い”とは裏切りを、”非道な人間”とは三成の敵である徳川家康を指しています。


声優さんの熱演もあり、とても禍々しい怒りが伝わってくるセリフです。
さて、この呪いの言葉は、関ヶ原の戦いて破れた義継が小早川に言った言葉というが由来です。

自害する際、小早川秀秋の陣に向かって「人面獣心なり。三年の間に祟りをなさん」と言って切腹したが、この祟りによって秀秋は狂乱して死亡に至ったという噂がある[46]。秀秋は関ヶ原の戦いの2年後に死亡した。
(引用)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E5%90%89%E7%B6%99

……という話があります。
ただ、これは俗説の可能性が高い。

大谷吉継の呪いの言葉は『関原軍記大成』という本に書かれているのですが、この本には「俗本の話だ」と書かれているようです。
義将として有名な吉継。
関ヶ原で大敗したのも、もともとは三成を助ける為に勝ち目のない戦いに挑んだからだと言われています。
小早川秀秋の死亡状況に関しても、伝わっている話は一貫性が無かったりします。
逸話や仮説の類としておいた方が良いでしょう。

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慶次が上杉軍に入る理由がわからんのだが→史実です

自由気ままに生きる傾奇者、前田慶次

彼は特定の軍に所属しておらず、戦う時も○○軍武将ではなく個人という形でプレイヤーの前に立ちはだかります。
京都の祭りで喧嘩したり、負けて逃げる軍に加勢したり。 例外として前田家の一員として戦うステージもありますが、基本的に『○○軍・前田慶次』ではなく、前田慶次個人として登場します。


そんな慶次ですが、『3』では上杉軍に所属しました。つまり上杉謙信に使える身となった訳です。




織田軍や松永軍に所属するのは慶次の性格的に起こり得ない事と分かります。
しかしなぜ慶次は上杉軍に入ったのでしょう?

これは、実在した前田慶次も上杉家に仕官したと言われているからです。
(厳密には謙信ではなく、その甥の上杉景勝に仕えました)

ある宴会での一幕、場も盛り上がり酒が回ってきたた頃、前田慶次は猿面をつけながら猿真似をしてフザけ始めました。そのおフザけは次第にエスカレートし、大名たちが座る席まで出向いてきて、大名たちの膝に乗るなどの暴挙に出ました。誰もそれを止められず、ますます調子に乗る慶次でしたが、上杉景勝の席まで来るとそのおフザけを中断し、平静になったといいます。
(引用:http://odanobu.com/character/uesugi-kagekatsu/

後に慶次郎が語るには「天下広しといえども、真に我が主と頼むは会津の景勝をおいて外にあるまい」景勝の前へ出ると威風凛然として侵すべからずものがあったので、どうしてもその膝に乗ることができなかった、との事だった
(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E7%94%B0%E5%88%A9%E7%9B%8A
-----
上杉景勝とは謙信の甥。 謙信が無くなった後に上杉家当主となった人物です。
前田慶次といえば、天下人・秀吉の前で猿真似をする程の、怖いもの知らずの傾奇者。
その慶次が唯一、気圧された武将、上杉景勝。

軍神の名を継ぐに相応しい人物だったという事なのでしょうか。

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「松永久秀ってなんであんなに火薬を使うの? 最後は爆死するし」 →史実ネタです

『英雄外伝』で登場した武将、松永久秀
戦国の世において、天下には全く興味が無く己の欲にのみ忠実な極悪人として描かれています。

この松永久秀、作中では火薬をよく使うキャラとして設定されています。


固有技からバサラ技に至るまで全て火薬を使用。 固有のアイテムも火薬関連。
討ち死する際は「死体は残さない主義だ」と言い残し、自身の火薬で自爆します。


なぜここまで徹底して火薬を使うキャラになったのでしょう?

実はこの設定、史実における松永久秀が火薬を爆発させて自害した事が由来になっています。

天正5年(1577年)に上杉謙信、毛利輝元、石山本願寺などの反信長勢力と呼応して、本願寺攻めから勝手に離脱。信長の命令に背き、大和信貴山城に立て籠もり再び対決姿勢を明確に表した。
(中略)
織田軍の総攻撃が始まると平蜘蛛を天守で叩き割り、茶釜に爆薬を仕込んでの自爆、あるいは天守に火をかけ、10月10日に自害した。
(引用)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%B0%B8%E4%B9%85%E7%A7%80

魔王・織田信長に最後まで屈さず、爆死という派手な最期を遂げた松永久秀。
そのあまりにも壮絶な最期が人々の印象に残り、異彩を放つ戦国武将として伝えられている訳です。

バサラの松永久秀が火薬を使用するのもこれが理由です。

ちなみに松永久秀は、歴史上初めて死因に『爆死』と書かれた人物でもあります。

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明智光秀が天海になった理由、『光秀=天海説』について

『戦国BASARA3』に登場した怪僧、天海
小早川軍の武将として新登場したのですが、その姿はどうしてもある武将を連想させるようなものでした。


外見はもちろんのこと、声・モーション・使用武器・固有技まで全てがある武将にそっくり。

その武将とは明智光秀。 かつて織田軍で名を馳せ、主君の織田信長を討ち取った織田軍武将、明智光秀にそっくりだったのです。



左:明智光秀  右:天海


『3』では「またいつか、真なる"宴"にてお会いしましょう」と意味深なセリフを残して消える謎の存在でしたが、続編である『宴』にて正体が判明。 やはり明智光秀でした。
 
光秀が天海になった経緯が描かれ、それまでの明智光秀からは考えられないような重くシリアスなストーリーが印象に残っている人も多いでしょう。



さて、『明智光秀が天海になり、小早川軍の武将として登場する』というストーリー。
一見、織田軍の武将を続投させる為に付け加えた、無理矢理な展開のように思えます。
しかし、これは実際の歴史上でも有名な仮説、『明智光秀=天海説』を元にした設定です。
光秀は小栗栖で死なずに南光坊天海になったという異説がある。天海は江戸時代初期に徳川家康の幕僚として活躍した僧で、その経歴には不明な点が多い。
(引用)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%99%BA%E5%85%89%E7%A7%80#.E5.8D.97.E5.85.89.E5.9D.8A.E5.A4.A9.E6.B5.B7.E8.AA.AC
また、以下のページでは7つの根拠が上げられています。
壱  天海の前半生の経歴が、全く持って不明である。天海自らも、不動院入山以前の経歴は語ろうとしなかったという。

弐  比叡山には今も「慶長二十年二月十七日、奉寄進願主光秀」と刻まれた石灯篭が残っている。慶長二十年とは1615年である。光秀が亡くなったとされるのは1582年であるので、ここに矛盾が生じる。

参  1588年に家康と会ってから、10年もたたないうちに幕府の中心人物となっている。一介の僧が、どうしてこのようなことを成し得たのか。

(以下省略)
(引用)http://homepage2.nifty.com/inutomononohu/aketimituhide6.htm
落武者として逃げ延びたものの、最後は農民に殺されたとされる明智光秀。
実は本当に天海として第二の人生を歩んでいたのかもしれません。

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