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『戦国BASARA』シリーズの史実・仮説・逸話ネタを解説するブログ

戦国BASARAシリーズの元ネタになった史実・逸話のまとめ

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石田三成は本当に人望が無かった?

石田三成は作中で、人望が無いと言われるシーンがいくつかあります。

例えば『3』の石田三成ストーリー1週目にて。
黒田官兵衛と対峙した際、官兵衛は三成を”人望が無い”と評しています。


黒田官兵衛「残念だが、お前さんに付くくらいなら、小生は家康に付くさ。 なにせ家康には人望がある。 お前さんと違ってな」


さらにこちらのサイトでも人望の無さが記述されています。

非常に攻撃的かつ感情のままに行動するため、人望はかなり薄い。 しかしそれは良くも悪くもただ純、とも取れる。
(引用)http://dic.nicovideo.jp/a/%E7%9F%B3%E7%94%B0%E4%B8%89%E6%88%90%28%E6%88%A6%E5%9B%BDbasara%29


これは実在した石田三成も人望に欠ける人物だった事が由来です。

官僚の性に加えて彼自身が狷介な性格であったことから、福島正則や加藤清正などの武断派からは嫌われていた。

後述の逸話にもあるように不器用で配慮に欠ける言動をしてしまうこともあったらしく、優れた行政能力を持ちながらもつくづく人望には恵まれなかった。

親友と言っても過言ではないほど親しかった大谷吉継にすら、 「お前には人望がなく禄高も家康に大きく劣るのだから、家康を打倒するなら他の人を上に立てろ」と助言されたほどである。 
(引用)http://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/11028.html

真面目すぎるがゆえに融通が利かない一面があったといいます。
人心を掴む為には多少の嘘や融通が必要ですが、三成はそれが苦手だったようです。
決して人柄が悪かったという訳ではないでしょう。

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真田幸村は実在しない!?

武田軍武将、真田幸村

第1作『戦国BASARA』から登場しているキャラクターで、バサラ初期の主人公格。
伊達政宗とはお互いにライバル的ポジションの勇猛な武将です。




作中では「武田の若き虎」という異名を持つ、作中随一の熱血漢。
『3』では武田軍総大将になった幸村が、大将として成長していく姿が描かれます。
主人公格の座から身を引いた後も活躍しているキャラです。



その真田幸村ですが、実は歴史上に”真田幸村”という名前の人物は存在しないという事をご存知でしょうか?


実在or創作?


結論から言えば、真田幸村は創作上の人物です。
厳密には実在した武将をモデルにした、歴史小説のキャラということです。



真田幸村という名前の初出は歴史小説、難波戦記です。
真田氏で特に有名なのは大坂の陣で活躍した真田昌幸の二男である真田幸村ですが、実は幸村という名前は江戸時代の軍記小説作家によって作られた創作であるという説が有力です。
(引用:http://www.rokumonsen.com/source-of-future/sanada-db/s-family/sf-hanshu/a-sanada-reimei-gr/4-s-masayuki-family/c2-s-nobushige/s-nobushige-naming/

モデルになったのは真田信繁
こちらもれっきとした武田軍の武将です。


歴史上の記録では幸村ではなく「信繁」という名前が出てきます。
「難波戦記(なにわせんき)」で、初めて真田昌幸の二男が「真田幸村」として軍記小説に登場したとされ、その後、「真田三代記」などが出版され、真田幸村や忍者部隊など幸村の家臣達が活躍する物語は人気になり、「真田幸村」の名前が急速に広がっていきました。
(引用:http://www.rokumonsen.com/source-of-future/sanada-db/s-family/sf-hanshu/a-sanada-reimei-gr/4-s-masayuki-family/c2-s-nobushige/s-nobushige-naming/




つまり、戦国BASARAの真田幸村は、もともと創作上の人物をモデルにしたキャラであると言えます。
(もちろん信繁は実在の人物なのですが)


真田三代記』は有名な真田十勇士が出てくるなどしており、後の世にも影響を与える程の人気作品でした。


古い時代に書かれた軍記物というと、あたかも実際に起こった事をそのまま書いているように思う人もいるかもしれません。
ところが、意外に作者のオリジナル設定が組み込まれている場合が多いです。真田十勇士も創作上の集団ですし。

幸村が定着したのはそのオリジナル設定を組み込んだ作品がウケたからだといえます。


幸村好きの人は、モデルになった真田信繁の事も調べてみると良いです。
本当に伊達家と死闘を繰り広げたりしているので、幸村ファンは是非チェックしてみてください。

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松永久秀が女性キャラにモテるのは、○○○を会得していたから!?

バサラの悪役、松永久秀
魔王、織田信長とはまた違う悪として描かれており、他のキャラからも大体"悪人"という印象を持たれています。

ところが、不思議な事に女性キャラからは人気(?)です。

その一方で不思議な包容力の持ち主であり、多くの兵から恐怖以上の尊敬を集めている。また、彼に対して興味を持っているキャラクターも多い。 
また女性あしらいが上手く、『英雄外伝』ではまつを除く女性キャラクターは松永の甘言に惑わされ彼に敵意を向けず、あろうことか信じかけてしまっている。
http://dic.pixiv.net/a/%E6%9D%BE%E6%B0%B8%E4%B9%85%E7%A7%80(%E6%88%A6%E5%9B%BDBASARA)

男性キャラが明確に敵対するのに対し、女性キャラは久秀の言葉に惑わされそうになっています。

「敵とは分かっているが、なぜか信頼しそうになる」というのでしょうか。
真っ向から拒否する女性キャラはほとんどいません。


これは『松永久秀が房中術……いわゆるセックスの指南書と関わりがあった』という逸話を元にしたからだと思われます。


指南書をプレゼントされた!

しばしば「房中術の指南書を書いた」と言われますが、実際の所はプレゼントされたという説の方が有力のようです。


日本医学中興の祖『曲直瀬道三(まなせどうさん)』が、房中術の指南書を記し、松永久秀に贈ったとされています。

道三は『正しい男女の交合法』を説いているのです。
その、戦国のHow to SEX!マニュアル本とでも言うべき名著が『黄素妙論(こうそみょうろん)』です。

(中略)

ではこの『黄素妙論』を道三は誰のために書いたのかと言えば、以前のブログにも書いたのですが、私が個人的に好きな戦国武将『松永久秀』です。

松永久秀といえば、戦国一の極悪人とも証される人物。

「英雄、色を好む」と言うとおり、歴史上の荒々しい人物は性的にも活発な場合が非常におおいです。


もしかしたら、この指南書をしっかりと参考にしていたのかも!?

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光秀が持っていた織田信長の兜、実は○○だった……

『宴』の天海ストーリーにて、本能寺の変を起こした後の明智光秀が描かれました。
そこで光秀は信長の兜を大事に持っています。


信長の兜を片手に各地をさ迷い、戦いを繰り広げます。
戦いの後には「お怪我はありませんでしたか……?」と、信長自身を思うかのように兜に語りかけます。
この時の光秀は、まるで生涯の宝物を扱っているように愛しそうな面持ちです。



さて、この信長の兜ですが。
実はこのシーンは本来ならば兜ではなく、『あるもの』が映されるはずでした。
そのあるものとは、『首級(しるし)』。
ストーリー内でも出てくる単語です。

首級とは、"この武将を討ち取ったという証拠"を指します。 かといって具足や持ち物では意味がありません。 具足なんてそこらの足軽でも身に付けています。 作中のムービーのような兜だけでは、光秀が本当に信長を討ち取ったのか分からない。
他人が見ても、「確かにこれはあの武将だ」と分かるものでなければなりません。



誰が見てもその人物だと、分かるもの……おそらく顔を想像したでしょう。
そうです。 光秀が持っていたものは兜ではなく、信長の顔。
つまり、『信長の生首』です。


勘の良い人ならすぐに分かったでしょうが、あの兜は信長の生首の暗喩だったのです。
これを踏まえて天海ストーリーを見ると、それまでとは違う見え方になるはず。
・市に兜を見せつけるシーン。 これにより市は発狂する
・光秀の愛しそうな言動。 
・「寄るな……ウジめ……これは私の物だ……!」という光秀のセリフ


全てのシーンの説得力が増します。
なぜ信長の生首が兜に置き換えられたかというと、もちろん『あまりにも生々しいから』です。 ただでさえ天海ストーリーは、『英雄外伝』のお市ストーリーに匹敵するほどの暗い話です。 そこに生首など映そうものなら、間違いなく『宴』はZ指定を受けてしまいます。
それを回避する為に兜に置き換えられました。 (それでもシリーズで初めて15才以上対象になりましたが)


ただ、ハッキリと描写しない事で余計に生々しい出来になったような気もしますね。

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松永久秀のお楽しみ武器はクリスマスキャンドル!  「クリスマスを理由に停戦した」という噂について

戦国BASARAにはお楽しみ武器と呼ばれる武器があります。


「時代設定が合わない」のはもちろん、「これ別の作品のやつじゃね?」といったもの、「そもそも武器じゃないだろ!」といったものまで。
ようするに明らかにおかしい武器が1キャラに1つ用意されています。

『1』から続く伝統で、BASARA新作の楽しみな所の1つです。


『4』の織田信長のお楽しみ武器。
なんと『是非も無し!』と書かれたメガホン水鉄砲
そんなもん構えてなに凛々しい顔してんだ、この魔王は。



さて、松永久秀のお楽しみ武器はクリスマス仕様の赤いロウソクです。


 


久秀は属性であり、お楽しみ武器を火に関係したものにするのはある意味当然の流れです。
しかしなぜロウソク、しかもクリスマスキャンドルなのでしょう?


実はこれ、ちゃんと元ネタがあります。
それは日本で初めて、『クリスマスを理由に停戦を提案したという噂です。


永禄11(1567)年の堺近郊で起きた織田信長と松永久秀との戦いで、
クリスマス休戦を申し出る。両陣営にいた約70名の武士が、堺の教会に
集い、ミサや懺悔を行い、料理を持ち合い仲良く食事もした。
翌日、再び敵味方に別れて戦場に戻ったという。
(引用)
http://homepage2.nifty.com/tori-hide/xmasday44.htm

ただ、これは100%真実ではなさそうです。
この話はルイス・フロイスが書いた『フロイス日本史』に出てくるのですが、そこには”停戦した”とは書いておらず、単に”パーティを行った”としか出てきません。
降誕祭になった時、折から堺の市(まち)には互いに敵対する二つの軍勢がおり、その中には大勢のキリシタンの武士が見受けられた。ところでキリシタンたちは、自分達がどれほど仲が良く互いに愛し合っているかを異教徒たちによりよく示そうとして、司祭館は非常に小さかったので、そこの町内の人々に、住民が会合所に宛てていた大広間を賃借りしたいと申し出た。その部屋は、降誕祭にふさわしく飾られ、聖夜には一同がそこに参集した。
(引用)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%B0%B8%E4%B9%85%E7%A7%80#.E3.82.AF.E3.83.AA.E3.82.B9.E3.83.9E.E3.82.B9.E4.BC.91.E6.88.A6.E3.81.AE.E7.9C.9F.E5.81.BD

もしも本当に停戦したのであれば、キリスト教を広める立場のフロイスがそれを書かないわけがありません。 キリスト教の絶好のアピールポイントになるわけですから。
よって停戦というのは話に尾ひれがついただけと考えられます。



そこにクリスマスを理由に停戦を提案したという逸話が重なり、クリスマスキャンドルを武器とされたのでしょう。

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