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『戦国BASARA』シリーズの史実・仮説・逸話ネタを解説するブログ

戦国BASARAシリーズの元ネタになった史実・逸話のまとめ

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本願寺顕如が松永久秀に言ったセリフと『九十九髪茄子』について

『英雄外伝』にて、本願寺顕如松永久秀と対峙した際、顕如は句を口ずさみます。


本願寺顕如「百年(ももとせ)に一年(ひととせ)たらぬ九十九髪……。
ぬしは金の使い方を知っておるわい」


この句は伊勢物語に収録されている句と、九十九髪茄子(つくもがみなす)という茶器の事を指しています。


『伊勢物語』には、「百年(ももとせ)に一とせ足らぬ九十九髪 我を恋ふらし俤(おもかげ)にみゆ」と記録されている。
 
九十九髪茄子とは松永久秀が所有していた茶器です。
信長に献上され、本能寺の変で焼失したとも、焼け跡から発見されたとも言われています。
 
松永久秀が所有していた茶器といえば、平蜘蛛茶釜以外に有名なもので九十九髪茄子(つくもなす)があります。
(中略)
その後、持ち主は転々と変わり、同時に値も上がっていきました。
詳しい経路は不明ですが、松永久秀が手に入れる際は、1千貫を費やしたとされています。
九十九とは「百にひとつ足りない=満ち足りない」という意味があります。
戦国BASARAの松永久秀と言えば、どれだけの宝を奪っても満足しない人物です。


つまり本願寺顕如のセリフは、「例えどれだけ金を使って物を手に入れても、その心は決して満たされる事の無いという久秀を痛烈に皮肉っているのです。




しかしあの状況で伊勢物語の一説を引用するとは……。
経文も覚えない程の生臭坊主として有名な顕如ですが、教養はあるようですね。

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松永久秀が女性キャラにモテるのは、○○○を会得していたから!?

バサラの悪役、松永久秀
魔王、織田信長とはまた違う悪として描かれており、他のキャラからも大体"悪人"という印象を持たれています。

ところが、不思議な事に女性キャラからは人気(?)です。

その一方で不思議な包容力の持ち主であり、多くの兵から恐怖以上の尊敬を集めている。また、彼に対して興味を持っているキャラクターも多い。 
また女性あしらいが上手く、『英雄外伝』ではまつを除く女性キャラクターは松永の甘言に惑わされ彼に敵意を向けず、あろうことか信じかけてしまっている。
http://dic.pixiv.net/a/%E6%9D%BE%E6%B0%B8%E4%B9%85%E7%A7%80(%E6%88%A6%E5%9B%BDBASARA)

男性キャラが明確に敵対するのに対し、女性キャラは久秀の言葉に惑わされそうになっています。

「敵とは分かっているが、なぜか信頼しそうになる」というのでしょうか。
真っ向から拒否する女性キャラはほとんどいません。


これは『松永久秀が房中術……いわゆるセックスの指南書と関わりがあった』という逸話を元にしたからだと思われます。


指南書をプレゼントされた!

しばしば「房中術の指南書を書いた」と言われますが、実際の所はプレゼントされたという説の方が有力のようです。


日本医学中興の祖『曲直瀬道三(まなせどうさん)』が、房中術の指南書を記し、松永久秀に贈ったとされています。

道三は『正しい男女の交合法』を説いているのです。
その、戦国のHow to SEX!マニュアル本とでも言うべき名著が『黄素妙論(こうそみょうろん)』です。

(中略)

ではこの『黄素妙論』を道三は誰のために書いたのかと言えば、以前のブログにも書いたのですが、私が個人的に好きな戦国武将『松永久秀』です。

松永久秀といえば、戦国一の極悪人とも証される人物。

「英雄、色を好む」と言うとおり、歴史上の荒々しい人物は性的にも活発な場合が非常におおいです。


もしかしたら、この指南書をしっかりと参考にしていたのかも!?

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松永久秀のお楽しみ武器はクリスマスキャンドル!  「クリスマスを理由に停戦した」という噂について

戦国BASARAにはお楽しみ武器と呼ばれる武器があります。


「時代設定が合わない」のはもちろん、「これ別の作品のやつじゃね?」といったもの、「そもそも武器じゃないだろ!」といったものまで。
ようするに明らかにおかしい武器が1キャラに1つ用意されています。

『1』から続く伝統で、BASARA新作の楽しみな所の1つです。


『4』の織田信長のお楽しみ武器。
なんと『是非も無し!』と書かれたメガホン水鉄砲
そんなもん構えてなに凛々しい顔してんだ、この魔王は。



さて、松永久秀のお楽しみ武器はクリスマス仕様の赤いロウソクです。


 


久秀は属性であり、お楽しみ武器を火に関係したものにするのはある意味当然の流れです。
しかしなぜロウソク、しかもクリスマスキャンドルなのでしょう?


実はこれ、ちゃんと元ネタがあります。
それは日本で初めて、『クリスマスを理由に停戦を提案したという噂です。


永禄11(1567)年の堺近郊で起きた織田信長と松永久秀との戦いで、
クリスマス休戦を申し出る。両陣営にいた約70名の武士が、堺の教会に
集い、ミサや懺悔を行い、料理を持ち合い仲良く食事もした。
翌日、再び敵味方に別れて戦場に戻ったという。
(引用)
http://homepage2.nifty.com/tori-hide/xmasday44.htm

ただ、これは100%真実ではなさそうです。
この話はルイス・フロイスが書いた『フロイス日本史』に出てくるのですが、そこには”停戦した”とは書いておらず、単に”パーティを行った”としか出てきません。
降誕祭になった時、折から堺の市(まち)には互いに敵対する二つの軍勢がおり、その中には大勢のキリシタンの武士が見受けられた。ところでキリシタンたちは、自分達がどれほど仲が良く互いに愛し合っているかを異教徒たちによりよく示そうとして、司祭館は非常に小さかったので、そこの町内の人々に、住民が会合所に宛てていた大広間を賃借りしたいと申し出た。その部屋は、降誕祭にふさわしく飾られ、聖夜には一同がそこに参集した。
(引用)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%B0%B8%E4%B9%85%E7%A7%80#.E3.82.AF.E3.83.AA.E3.82.B9.E3.83.9E.E3.82.B9.E4.BC.91.E6.88.A6.E3.81.AE.E7.9C.9F.E5.81.BD

もしも本当に停戦したのであれば、キリスト教を広める立場のフロイスがそれを書かないわけがありません。 キリスト教の絶好のアピールポイントになるわけですから。
よって停戦というのは話に尾ひれがついただけと考えられます。



そこにクリスマスを理由に停戦を提案したという逸話が重なり、クリスマスキャンドルを武器とされたのでしょう。

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「松永久秀ってなんであんなに火薬を使うの? 最後は爆死するし」 →史実ネタです

『英雄外伝』で登場した武将、松永久秀
戦国の世において、天下には全く興味が無く己の欲にのみ忠実な極悪人として描かれています。

この松永久秀、作中では火薬をよく使うキャラとして設定されています。


固有技からバサラ技に至るまで全て火薬を使用。 固有のアイテムも火薬関連。
討ち死する際は「死体は残さない主義だ」と言い残し、自身の火薬で自爆します。


なぜここまで徹底して火薬を使うキャラになったのでしょう?

実はこの設定、史実における松永久秀が火薬を爆発させて自害した事が由来になっています。

天正5年(1577年)に上杉謙信、毛利輝元、石山本願寺などの反信長勢力と呼応して、本願寺攻めから勝手に離脱。信長の命令に背き、大和信貴山城に立て籠もり再び対決姿勢を明確に表した。
(中略)
織田軍の総攻撃が始まると平蜘蛛を天守で叩き割り、茶釜に爆薬を仕込んでの自爆、あるいは天守に火をかけ、10月10日に自害した。
(引用)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%B0%B8%E4%B9%85%E7%A7%80

魔王・織田信長に最後まで屈さず、爆死という派手な最期を遂げた松永久秀。
そのあまりにも壮絶な最期が人々の印象に残り、異彩を放つ戦国武将として伝えられている訳です。

バサラの松永久秀が火薬を使用するのもこれが理由です。

ちなみに松永久秀は、歴史上初めて死因に『爆死』と書かれた人物でもあります。

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