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『戦国BASARA』シリーズの史実・仮説・逸話ネタを解説するブログ

戦国BASARAシリーズの元ネタになった史実・逸話のまとめ

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上杉謙信のセリフが平仮名オンリーの理由。 平仮名は女文字と呼ばれていた!

上杉謙信のセリフは全て平仮名です。
他のキャラと違い、漢字が一切使われておらず、文字として出てくるセリフは全部平仮名で統一されています。


「らいせでもそでをふれあわせんことを…(来世でも袖を触れ合わせん事を…)」
「そうつたえてくれますか、わかきとら (そう伝えてくれますか、若き虎)」

※病床に伏した武田信玄に対し、別れの言葉(?)を伝えて欲しいと真田幸村に言うセリフ




これは、もともと【平仮名が”女文字”と呼ばれていた】のが由来です。



以前に上杉謙信というキャラは『謙信女性説』に沿って作られていると解説しました。
平仮名で統一されたセリフもその一部です。


女文字といっても女性専用の文字という訳ではないですけどね。
公的な文章以外は平仮名で書くものとされていました。
貴族社会における平仮名は私的な場かあるいは女性によって用いられるものとされ、女流文学が平仮名で書かれた以外にも、和歌や消息などには性別を問わず平仮名を用いていた。それにより女手(おんなで)とも呼ばれた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E4%BB%AE%E5%90%8D
さらに紀貫之による『土佐日記』も平仮名で書かれていますが、この為に女性であると思う読者が多かったとされています。
紀貫之(きのつらゆき)が、「土佐日記(とさにっき)」で「男が書くという日記というものを女も書いてみようと思う。」として男なのに女のふりをして書いたのは、土佐日記(とさにっき)がひらがなで書かれていたためである。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~gakusyuu/rekisi/kana.htm

男性である紀貫之が女性のふりをして書いたひらがなの日記

・役人として話せない気持ちを、女性のふりをして自由に告白した日記
・日記中に57首の和歌と3首の船歌がのせられている。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~gakusyuu/bungaku/tosanikki.htm

時代が進む毎に、紫式部などの女流作家が増え、その流れで平仮名を使用される頻度が多くなったそうです。


謙信のセリフだけ平仮名が多いと思ったプレイヤーも多かったことでしょう。
それは以上のような事が理由です。


ただ、史実の上杉謙信は平仮名より漢字のイメージが大きいです。
辞世の句を漢文で読んでいるので、歴史に詳しい方はなおさらでしょう。

別作品『戦国無双』の上杉謙信のセリフは逆に漢字が多く、まるで漢文のようなセリフ回しが特徴的です。
こちらは漢文で読まれた辞世の句をキャラ設定に組み込んだからです。

2015/12/01 上杉謙信の容姿について(謙信女性説)

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