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『戦国BASARA』シリーズの史実・仮説・逸話ネタを解説するブログ

戦国BASARAシリーズの元ネタになった史実・逸話のまとめ

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本願寺顕如が松永久秀に言ったセリフと『九十九髪茄子』について

『英雄外伝』にて、本願寺顕如松永久秀と対峙した際、顕如は句を口ずさみます。


本願寺顕如「百年(ももとせ)に一年(ひととせ)たらぬ九十九髪……。
ぬしは金の使い方を知っておるわい」


この句は伊勢物語に収録されている句と、九十九髪茄子(つくもがみなす)という茶器の事を指しています。


『伊勢物語』には、「百年(ももとせ)に一とせ足らぬ九十九髪 我を恋ふらし俤(おもかげ)にみゆ」と記録されている。
 
九十九髪茄子とは松永久秀が所有していた茶器です。
信長に献上され、本能寺の変で焼失したとも、焼け跡から発見されたとも言われています。
 
松永久秀が所有していた茶器といえば、平蜘蛛茶釜以外に有名なもので九十九髪茄子(つくもなす)があります。
(中略)
その後、持ち主は転々と変わり、同時に値も上がっていきました。
詳しい経路は不明ですが、松永久秀が手に入れる際は、1千貫を費やしたとされています。
九十九とは「百にひとつ足りない=満ち足りない」という意味があります。
戦国BASARAの松永久秀と言えば、どれだけの宝を奪っても満足しない人物です。


つまり本願寺顕如のセリフは、「例えどれだけ金を使って物を手に入れても、その心は決して満たされる事の無いという久秀を痛烈に皮肉っているのです。




しかしあの状況で伊勢物語の一説を引用するとは……。
経文も覚えない程の生臭坊主として有名な顕如ですが、教養はあるようですね。

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