『戦国BASARA』シリーズの史実・仮説・逸話ネタを解説するブログ
戦国BASARAシリーズの元ネタになった史実・逸話のまとめ
本願寺顕如が松永久秀に言ったセリフと『九十九髪茄子』について
- 2015/11/25 (Wed) |
- 松永久秀 |
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『英雄外伝』にて、本願寺顕如が松永久秀と対峙した際、顕如は句を口ずさみます。
本願寺顕如「百年(ももとせ)に一年(ひととせ)たらぬ九十九髪……。
ぬしは金の使い方を知っておるわい」
この句は伊勢物語に収録されている句と、九十九髪茄子(つくもがみなす)という茶器の事を指しています。
『伊勢物語』には、「百年(ももとせ)に一とせ足らぬ九十九髪 我を恋ふらし俤(おもかげ)にみゆ」と記録されている。
九十九髪茄子とは松永久秀が所有していた茶器です。
信長に献上され、本能寺の変で焼失したとも、焼け跡から発見されたとも言われています。
松永久秀が所有していた茶器といえば、平蜘蛛茶釜以外に有名なもので九十九髪茄子(つくもなす)があります。(中略)その後、持ち主は転々と変わり、同時に値も上がっていきました。詳しい経路は不明ですが、松永久秀が手に入れる際は、1千貫を費やしたとされています。
九十九とは「百にひとつ足りない=満ち足りない」という意味があります。
戦国BASARAの松永久秀と言えば、どれだけの宝を奪っても満足しない人物です。
つまり本願寺顕如のセリフは、「例えどれだけ金を使って物を手に入れても、その心は決して満たされる事の無い」という久秀を痛烈に皮肉っているのです。
つまり本願寺顕如のセリフは、「例えどれだけ金を使って物を手に入れても、その心は決して満たされる事の無い」という久秀を痛烈に皮肉っているのです。
しかしあの状況で伊勢物語の一説を引用するとは……。
経文も覚えない程の生臭坊主として有名な顕如ですが、教養はあるようですね。
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